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【赤磐】山頂のピラミッド?「熊山遺跡」を目指して熊山登山

<熊山遺跡>

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熊山駅から熊山遺跡を目指して

熊山の頂上にあるらしい熊山遺跡の写真に惹かれ、運動も兼ねて熊山に登ってみることにしました。

熊山の登山ルートはいくつかあるようですが、今回は熊山駅近くの登山口から登りました。

 

駐車場から登山口へ

JR 熊山駅の少し南に駐車場があります。

 

朝10:00ぐらいに駐車場に着きましたが、すでに車がいっぱいでした。

 

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「熊山遺跡」「ハイキングコース」という看板の矢印に従って進み、高架下のトンネルを抜けると登山口です。

 

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「熊山登山口」の大きな看板がありますが、看板の左右に道があり、矢印もないので一瞬どちらに行けばいいのか迷ってしまいました。 

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なんとなく雰囲気で左側に進んで正解。
すぐ近くに貸出し用の杖が置いてあります。 

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約1時間30分で登れるようです。

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ひたすら続く登山道

熊山に登る人は多いらしく、登山道は整備されていました。

 

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「登山道が荒れております。」という看板がありましたが、それほどひどい道はありません。

 

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なだらかで、比較的歩きやすい道が続くのですが、これが延々続きます。

 

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同じような景色が続き、下界を見下ろす感じの所もなく、単調な景色にすぐに飽きてしまいました。

 

・・・と、やっと東屋が見えてきました。 

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早速その東屋に上り、ちょっと休憩・・・。 

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やっと下界の景色が見えました。 

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休憩後、また単調な道を登っていくと、途中に柵のない鉄塔があります。

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鉄塔を真下から見た写真が撮れます。

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さらにひたすら歩き、「竜神二つ井戸」が出てきたら、山頂はもうすぐです。

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扉を開けて中を見ると・・・
よく見えませんが、サンショウウオの赤ちゃんがいるそうです。

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・・・見えますか?!

 

さらに少し進むと、熊山神社です。

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静かな神社でした。

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さらに進むと、遺跡の手前には猿田彦神社もありましたが、けっこう疲れ果てていたのと、早く遺跡を見たいという思いから、今回はスルーしました。

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熊山遺跡と展望台

途中、ちょこちょこ休憩を入れたこともあり、山頂に着くと12:30ぐらいになっていました。結局2時間半ぐらいかかったことになります。

 

まずはいちばん気になっていた熊山遺跡

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面白そうなものは、本当にこれだけ。
周りには遺跡らしきものはありません。

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基底部の上に三段の石積みが乗っていて、ちょっとメキシコのピラミッド「テオティワカン」を彷彿とさせます。

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二段目には四角い穴があいていて、何に使われていたのか気になります。

遺跡のすぐ近くには展望台

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下界の景色が見渡せます。

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テーブルと椅子もあるので、天気がいい日はここでお弁当を食べても気持ちよさそうです。

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また、管理棟もあり、管理人さんに連絡すれば利用も可能です。

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この日は寒かったので、管理棟の中でお弁当を食べました。

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管理棟の裏には公衆トイレもありますが、和式のボットントイレです。
山だから、仕方ないか・・・。

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「熊山遺跡」について

 

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国指定史跡 熊山遺跡

この遺跡は、熊山山頂 (508メートル) に在って、全国に類をみない石積みの遺跡である。ほぼ、方形の基壇の上に、割石をもって三段に築成している。第一段は南面が狭く、北面が広い台形、第二段は、南面が広く、北面が狭い台形になっている。第二段の四側面の中央に穴が設けてある。第三段は、方形であるが、中央部分に大石で竪穴の蓋がしてある。

石積の中央には、竪穴の石室 (約2メートル) が作られていて、その石室に陶製の筒形 (五部分に分けられる) の容器 (高さ1.6メートル) が収められていた。この陶製の筒の中に、三彩軸の小壺と文字が書かれた川の巻き物が収められていた。と伝えられている。

陶製の筒形容器と三彩軸の小壺からみて、本石積遺跡の築成年代は、奈良時代前期で、三段の石積の仏塔と考えられる。

また、熊山山塊には、現在大小三十二期の石積の跡が確認されている。国指定の石積遺跡に類似しているが、築成の目的、年代、築成者などは異なるものと思われる。

 

「熊山遺跡」の口コミ情報

ちろわんこ

緑色凝灰岩の岩の上に石を積み上げて造られた構造物です。高さはあまりありませんが、見た目はもうピラミッドです。上から2段目には4面とも穴があります。昔ここに寺があったそうで鐘楼跡もあり、この遺跡は仏塔ではないかと考えられています。車で訪れることもできますが、多くの方は登山で訪れています。景色も良いところですので、お勧めです。 

黄泉

凄く落ち着いた場所。
ただ、途中の道は、かなり狭く酷道。
しかし、それだけの道を移動して来るだけの価値がある。
熊山遺跡も神秘的で良い(思ったより小さい印象は有るが)し、熊山神社や猿田彦神社の雰囲気は、この場所に天狗などの超常的な存在が居そうだと、感じさせる程に、良い雰囲気がある。
展望台からの眺めも最高である。

水口貴矢

日本版ピラミッド、と言ってもそこまで大きくはありません。この辺り一帯に寺跡が多くあり、またメインの遺跡同様、観光地として盛り上げてるわけではないので、史跡巡りをゆっくり楽しめる。

小橋伸助

熊山の頂上にある石組!テレビでも取り上げられていました‼️世界不思議発見だったと思う?何の為の石組かわからない❗奈良にも東南アジアの国にも同じようものがあると煽っていたけど、一遍さんの描いた福岡の市の絵に描かれているのは知らないのかな?この石組の上に木造の塔が立っている絵。要は塔の土台が残っているだけでした❗残念‼️正月には初日の出を拝みに沢山の人が訪れています。展望台があるけど、初日の出の方向は木々に隠れています。あと、日にちは違いますが近くで鹿を発見。

mitsuru kanno

熊山にこんな遺跡があるなんて知らなかった。登山と合わせて史跡巡りもできて二倍満足した一日でした。

おりゅう

霊山、標高500mの割には涼しい。。。寒い。
展望台には無料双眼鏡が設置され、町並も見渡せます。
記念ノートは歴代数百冊、ちゃんと事務室(境内の一軒家の様な建物)に保管され、係員が常駐しています。

Sachiko Morisada

私自身は20年ぶりに行きました。遺跡周辺は展望台など整備されていて随分良くなっていました。展望台の周囲は木製のテーブルや椅子が用意されていて、お弁当を食べたり休憩できるようになっていました。管理棟の中も許可をもらえば利用できるようです。私が行った日は天気が良く瀬戸内海まで展望できました。登山者も多かったです。一方、私は車で頂上まで行きましたが道はかなり危険でした。対向車とすれ違いできるところは少なく、崖崩れしている箇所や苔生した道。熊山側も備前側も怖かったです。

 

「熊山遺跡」のアクセス情報


●名称

熊山遺跡

●住所

〒709-0713 岡山県赤磐市奥吉原 

●電話番号

086-955-0710

●最寄駅

熊山駅 (JR 山陽本線) 

●駐車場

熊山駅の南側 (線路に向かって右側) に熊山駅の無料駐車場あり。

● マップ

 

 

まとめ

岡山県赤磐市の熊山山頂にある熊山遺跡は、基壇の上に三段の石積構造が乗っかっていて、まるでピラミッドのようです。

石積中央の石室には陶製の筒形の容器が収められていたそうで、この遺跡は奈良時代前期の仏塔と考えられています。

熊山遺跡がある熊山へはいくつかの登山ルートがありますが、今回登った熊山駅からのコースは、道は整備されて登りやすくなっていますが、単調な道が延々と続き、あまり景色の変化がありません。トラブルがなければ、2時間ほどで山頂に到着します。

熊山駅のすぐ近くには無料駐車場があるので、熊山登山の時は利用してみてください。