<風の道>
かつての線路跡地「風の道」を児島駅から鷲羽山駅まで歩いてみた!
古くから港町として栄えていた下津井から日本のジーンズ発祥の地児島までの旧下津井電鉄の線路跡地が「風の道」として整備されているということで、まずは児島から鷲羽山をめざして歩いてみました。
●「風の道」とは・・・
1991年に廃線となった下津井電鉄の下津井駅~児島駅間、約6.3kmの軌道敷の跡地が倉敷市によって整備され、『風の道』として歩行者・自転車専用道路になっています。線路は取り除かれていますが、かつて電車が走っていた遊歩道には当時のホーム跡や架線柱などが残されています。近隣の方によって沿線に植えられた色とりどりの花々や鷲羽山・瀬戸内海などの景色を楽しみながらウォーキングやサイクリングが楽しめるようになっています。
●古の駅の面影を残す旧児島駅舎
まずは旧児島駅から出発です。
旧児島駅には当時の駅舎が残されていて、いい感じの雰囲気です。
昔の電車のハンドル (?) が展示されています。
トイレもあります。
電車の「終点」という雰囲気の建物ですね。
平成2年まで普通に駅として使われていたということだと思いますが、ここに書いてある運賃は当時のものでしょうか・・・。
下津井駅まで、片道240円、18分。
鷲羽山駅まで、片道180円、11分。
●児島駅~備前赤崎駅 (1.1km)
児島駅。
ここから出発です。
風の道児島駅舎内は金・土・日と祝日の8:30~17:00までしか通行できないようです。
でも「風の道」へは所々外から出入りできるようになっています。
線路は取り払われていて、舗装されていない道が続いています。
桜の木がトンネルのようになっている所があります。
かつては踏切があったであろう場所・・・。
道の両側には花がたくさん植えられていて、春には様々な花が見られます。
しばらく歩くと、次の駅「備前赤崎」に着きました。
かつてのホームらしき段差を利用したベンチがあります。
●備前赤崎駅~阿津駅 (0.5km)
また次の駅に向けて出発です。
昔、電車が走っていた光景が目に浮かびますね。
・・・と、ここでいったん車道に突き当たります。
矢印の表示に従って、道路を左に進みます。
矢印に従って、地下道を通ります。
地下道には「海の幸」という海の生き物たちの楽しい絵が展示されています。
地下道を上がると、右へ戻る方向に進みます。
矢印に従って左へ。
矢印の表示に従って、道路の向こうから繋がっていた「風の道」に戻ります。
道の両側には、近隣の方々が植えた花がカラフルに咲いています。
阿津駅に到着。
ここにもホームの段差利用のペンチがあります。
●阿津駅~琴海駅 (1.3km)
阿津駅周辺には花がたくさん植えられています。
「阿津花の会」という団体が管理しているようです。
架線柱や踏切の跡がかつての電車を偲ばせます。
しばらく歩くと整備された緑の並木道。
並木道を抜けて少しすると、ゆるやかな上り坂になり、海が見えてきます。
目の前の高架は JR 瀬戸大橋線。その下をくぐります。
高架の向こう側にはこんな階段がついていて、つい上りたくなって上ってみましたが、草ぼうぼうの細い道から線路が見えるだけでした。
間もなく左手に児島ボート (競艇場) が見えます。
ボートレースをやっていたら見えるようです。
児島ボートの前は琴海駅です。
お約束の段差ベンチもあります。
●琴海駅~鷲羽山駅 (0.9km)
いよいよ次は鷲羽山駅を目指します。
緑の山道を上っていきますが、 元々電車道だからなのか、とてもゆるやかな上り坂です。
しばらくすると、海の向こうに大槌島 (左)、小槌島 (右) がセットで見えます。
きれいな三角形の島です。
何やらトンネルのような所を通ります。
トンネルを抜けると標識がありました。
瀬戸大橋に繋がっている瀬戸中央自動車道の下をくぐったようです。
こんな景色が見えたら、ここが鷲羽山駅です。
鷲羽山駅には自転車のスタンド (たぶんw) があります。
トイレもありますが、トイレットペーパーはなかったような・・・。
鷲羽山駅からは瀬戸大橋の橋げたが見えます。
ここから鷲羽山の山頂に行けるようです。
せっかくなので、山頂の方向に進んでみましたが・・・
何やら看板が・・・。
ガビーン!
工事のため、令和2年6月30日まで全面通行止です。
手前のコーヒーショップ「時の回廊」も、コロナの影響でお休みでした。
ここから先には進めませんが、鷲羽山の展望台に行きたかったので、何とか別ルートを探して鷲羽山を目指しました。
続きは次回・・・お楽しみに!
「風の道 旧児島駅舎」の基本情報
●名称
風の道 旧児島駅舎 (「風の道」始点)
●住所
〒711-0913 岡山県倉敷市児島味野3丁目3765−2
●電話番号
086-473-1111
● 営業時間
金・土・日・祝 8:30~17:00
●定休日
月・火・水・木
●アクセス
JR 児島駅方面からだと、天満屋ハピータウン児島店を右手に見ながらそのまま進み、信号を渡った少し先です。
●マップ
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まとめ
児島から下津井まで、かつて下津井電鉄が走っていた線路跡が「風の道」という歩行者・自転車専用道路になっているという噂を聞き、ウォーキングがてら、児島駅から鷲羽山駅まで歩いてみることにしました。
各駅の区間はそれほど離れてなく、少し歩けば次の駅に到着するので、楽しいウォーキングになりました。線路は取り除かれているので、徒歩はもちろん、自転車でも走りやすい道になっています。
児島駅から阿津駅あたりまでは、線路沿いに民家が並んでいます。所々柵が途切れていて外から自由に出入りできるようになっているので、自転車に乗っている近所の子どもたちもチラホラ見かけました。また道沿いには近隣の方々が植えた色とりどりの花が咲いていて、とてもきれいで歩きやすい道でした。
鷲羽山に近づくとゆるやかな上り坂になりますが、傾斜はとてもゆるいので、あまり上り坂を歩いているような感じはなく、気づいたら少し高い所に来ているという程度です。自転車でも楽に上れると思います。
今回はたまたま工事中で通れませんでしたが、鷲羽山駅から鷲羽山の山頂へは600メートルほどで着くようです。今回別ルートから鷲羽山へ行きましたが、また機会があれば、終点の下津井駅まで行ってみたいと思います。